しらいしファーム新聞
ウーファーと島と世界をつなぐ、ちいさな新聞
特集 始まりの地
始まりの地、徳田農園。
子どもたちの未来のために拓かれた畑を、今は僕が預かっています。
草刈りを終えた徳田農園(御波地区)。奥の竹林は、春になると筍の宝庫です。
子どもたちの未来のために
御波地区、カルデラ展望台の真裏の山の中に、「徳田農園」と呼ばれるみかん畑があります。昔、徳田さんという方が、子どもたちを育て、大学に行かせるために、この山奥の開けた土地でみかんを育てていたそうです。その後は、海士町の人たちが代々引き継ぎ、見守ってきました。
僕の「始まりの地」
崎地区でみかんづくりに関わり始めた頃、当時の仲間と一緒に、みかんの管理を実地で学んだのが、この畑です。そのまま放っておくわけにもいかず、今も僕が引き続き管理させてもらっています。完璧な管理とはいきませんが、自宅から車で片道15分。草刈りや防除のたびに通っています。今日も、その草刈りに行ってきました。
「御波のみかんね〜、酸っぱいからね〜」
ここのみかんは、崎みかんより酸味が強め。地元では「御波のみかんね〜、酸っぱいからね〜」と敬遠されがちです。それでも、捨て置くにはもったいない。毎年11月後半からは、「海士町みかん」として店頭に並べています。春は筍、秋は栗、冬はみかん。季節ごとに、山の恵みをいただいています。
野菜づくりは、ほかの畑へ
何か有効に使えないかと、じゃがいもを植えてみたり、ダイコンを植えてみたりしたこともありました。でも、年を追うごとに足が遠のき、今は野菜は自分の畑か、崎の圃場の中の畑で作ることにしています。
枝がしなる、大きなレモン
そんな徳田農園に、今はレモンの木を10本植えています。品種は「璃の香(りのか)」。大きなレモンで、今は青く、ずっしりと重くなって、枝がしなっています。12月後半には、黄色く色づきます。今年も、昨年並みに出来は良さそうです。
10月後半。朝晩の冷え込みで、だんだん寒くなってきましたが、それでも日中は暑いくらい。そんな中、たまにWWOOFerを連れて、ここへ草刈りに来ています。
雑草魂コラム 預かっている畑
徳田さんが、子どもたちの未来のために拓いた畑。島の人たちが代々見守り、今は僕が預かっています。完璧な管理とはいきません。それでも、草を刈り、木の様子を見に通い続けることで、畑は次の季節へつながっていきます。酸っぱいと言われるみかんも、枝がしなるレモンも、ここで育ったもの。始まりの地は、受け継ぐことの意味を、今も僕に教えてくれます。今年の崎みかんは、11月1日から受付開始です。
