しらいしファーム新聞
ウーファーと島と世界をつなぐ、ちいさな新聞
特集 WWOOF
WWOOFって、何?
GiverでもTakerでもなく、Exchangerであれ


そもそも、WWOOFって?
WWOOF(ウーフ)は、農家などの「ホスト」と、そこで暮らしながらお手伝いをする旅人「WWOOFer(ウーファー)」をつなぐ仕組みです。ホストとWWOOFerの間では、お金のやり取りはありません。しらいしファームでも、国内外から来てくれる人たちを受け入れています。
WWOOFerは手を貸してくれて、僕は寝る場所と食事を用意する。これって、古き良き時代の物々交換に似てるなあ。最近、そう思うようになりました。
なぜ、わざわざ海士町まで?
本土のホストは、野菜づくりやゲストハウスのお手伝いを募集しているところが多いと思います。そんな中、なぜ海士町まで来てくれるのか。話を聞くうちに分かってきたのは、果樹(みかん)の農作業が珍しいこと、そしてリアルな離島の暮らしを体験してみたいということでした。
ホテルの運営でも同じだと思いますが、大事なのは、いかにリピーターを増やすか。一度体験して終わりではなく、また戻ってくる場所になれるか。ここに気づけたのは、僕にとって大きな考え方の進歩でした。
明日のことは、晩ご飯の席で
翌日のお手伝いの内容は、晩ご飯の時に話し合い、同意を得てから決めています。彼らのリクエストに相談に乗るのも、晩ご飯の時間です。
GiverとTaker、そしてExchangerへ
最近気をつけているのが、Giver(与える人)とTaker(受け取る人)という考え方です。ホストは基本的にGiverだと思っています。それでも、彼ら彼女らがGiveしてくれたことに対して、僕がTakerに偏っていないか。そう反省することが、しばしばあります。
その点、物々交換が今も当たり前に続いている崎地区は凄いなと思います。そこを常に気をつけて暮らしていれば、同じ生活圏の人たちも自ずと心を開いてくれる。僕はそう信じています。
写真の晩ご飯のアオリイカも、友人が釣りたてを持ってきてくれたものです。前に彼のパソコンの調子が悪かったとき、僕が見てあげたことがあります。お金ではなく、できることを持ち寄る。島では、そんな交換が今も普通に続いています。
雑草魂コラム Exchangerであれ
草刈りや収穫を手伝ってもらう。その代わり、晩ご飯は僕が作る。与えるだけでも、受け取るだけでもない。手間も、食事も、言葉も、文化も、お互いに交換し合う。そのことを来てくれたWWOOFerに伝え、コミュニケーションを続けていく。それが、また帰ってきたくなる場所をつくると思うのです。号外第1号で紹介したMayuさんとリアム君のように、別々の時期にここへ来た二人が、遠いテルアビブのビーチで偶然つながることもあります。今年の崎みかんは、11月1日から受付開始です。